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2006年12月 | 月別の日記 | 2007年02月

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新宿写真展・13日目

今回の写真展ではそれぞれの作品にキャプション=説明書きがついています。ただ、「説明書き」といっても、そこにはその被写体の名称と撮影地だけが表記されています。

じつは、本当はキャプションをつけるのはやめようと思っていました。なぜかというと、僕にとっては、写っているものの名前が何であるか、そしてそれがどこで撮られたかは、たいして意味を持たないからです。写っているシーンの状況説明も、今回の展示内容においては不必要かもしれないなぁと思っていました。

でも、それを初めて目にする人にとって、そこに写っているものの名前を知りたいと思うのは当然の欲求です。そして、もしそれが身近で見たことがないものであれば、それがどこで撮られたものなのかを知りたくなるのも当然のこと。何も言葉による説明が無いのは確かに不親切。

以前、キャプション全く無しの写真展をやったこともあったのですが、やはりそこでは、見ていただいた多くの方々から「これはなんていう植物ですか?どこで撮ったのですか?」との質問がよせてられました。本当に多く寄せられました。

もし今回もキャプション無しにしたら、多分そうした質問がやたらと多くなると思ったので、最初からキャプションに被写体の名前と撮影地を記載するようにしたのです。

でも、あるキャプションにおいて「記載された蝶の種名が間違っている」との指摘がありました。複数の方にご指摘いただいたので、明らかに僕が間違えて記載してしまったのでしょう。僕の不注意でした。展示を見ていただいた方には大変失礼いたしました。この場をかりてお詫びいたします。

さて、「これは何?どこで?」という質問がほとんど無かった代わりに、今回の展示で一番多く寄せられた質問は何だったかというと、それはもうダントツに「これはデジタル写真ですか?」という質問です。

特に、ご自身で写真を撮られるという方のほとんどがまずそのことを質問されます。今回の展示はデジタル撮影プリントに交じりフィルム撮影のプリントもありましたので、写真展が始まった最初のうちは「フィルム作品も数枚混ざっているのですが、どれがフィルムでどれがデジタルか分かりますか?」なんてちょっと意地悪い質問をこちらから返したりして、それなりに対応していました。

しかし、最終日も間近になり、じつはこれは切実な問題で、決して喜んで対応してなどいられないことに気づきました。

僕にとって「被写体の名前が何であり、それがどこで撮られたのか」ということがあまり意味を持たないのと同様に、それがデジタル行程の作品か、それともアナログ(銀塩)行程の作品かということは(あくまでも僕にとっては、ですが…)大した意味をもっていません。

しかし、作品を観ていただいた方々からは「これはデジタルか?」との質問がまず寄せられる。これはつまり、僕の一連の作品が、そういう極めて瑣末なことを突き抜けてゆくだけの「作品としての強さ・完成度」を持っていないということなのです。見る方々をグイと作品の中に引きずり込むだけの「力」をもっていないということなのです。これは、今回の展示で痛烈に実感させられたことでした。

いつか「デジタルか、アナログか」なんていう表層的でつまらないことを乗り越えられるだけの強い作品群をつむぎ上げることができるだろうか…。今後の課題が見えた気がします。

そういう意味でも、やはり、個展をするということは意味のあることだと思います。

で、そうした思いを信頼する知人に話したら「焦って”強さ”や”力”を求めてはだめだよ。それはただの”効果狙い”になるから。君はね、時間がかかる人なんだから、地道に撮り続けるしかないよ」と言われました。

やはり「地道」しかないですね…。
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| 写真 | 23:50 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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柳沢発言

今日もまずはぼやきです。すみません。

柳沢厚労相「女性は産む機械」発言。
それ自体についてはここで論じるまでもない。
しかし、その後の氏の発言には更に更にがっかりさせられた。

氏の弁明要約。

「発言については大反省している。
(しかし辞任はせず、今後も厚労相として)私のキャリアや経験を――
<数秒間いいよどみ、言葉を選ぶ>
――機能させていきたい。」

僕はもうがっくりきました。
数秒間にわたり黙考し、搾り出した選りすぐりの言葉が
「機能させたい」です…。

言葉を選ぶとは、言葉を吐くとは、どういうことなのでしょうか。

これほどガッカリな発言をする人物を久しぶりに見ました。

なんと自分の言葉に無自覚なのか。
なんと自分の「立ち位置」に無自覚なのか。
ほんとうにがっくり…。

こういう言葉をこういうタイミングで吐く人物が
市民の生活・肉体や心の健康をつかさどる省庁のトップとは。
これは駄目だ、としか言いようがない。

しかし、はっきり言って、何にも増して駄目だと僕が思うのは
こういう人物を要職に選ぶ政権を選んでいるところの
「選挙民」ですね。不思議なほどに寛容な「選挙民」です。

| ぼやき | 22:43 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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新宿写真展・12日目

朝一でお話ししたのは某公共放送のSさん。Sさんも縁のある北海道の自然のこと、僕の今後の本州取材のことなどはなしました。

今日も若手写真家の方々が何人かご来場。今コニカミノルタで個展を開催中のSさん、3度目のご来場Fさん、昨年このペンタックスフォーラムで個展をされたYさん、昨日も訪ねてくれたマリンフォトのKさん。皆さん、現在活躍中の若手写真家です。僕も頑張ろう。

昼食は東中野。写真家で映画監督の本橋成一さんの運営する映画館「ポレポレ東中野」で、数人の知人と会食。ここの事務所の皆さんは、いつも事務所の一角で、持ち回りの食事担当が作った昼食をみんなで食べるのだとか。今日はカレーでした。本橋さんも交えてわいわいととても楽しい時間でした。

午後には俳句を読まれるお客様が来場してくださり、その場で詠んでいただいた2句を感想ノートに記してくださいました。特に2句目は、僕のお気に入りです。自然写真を撮るのは句を詠むことと共通する部分が非常に多いと僕は思っているので、とても嬉しく句を頂戴しました。

さて、閉館後に滞在先に戻り、そのあと、近所に住む友人夫婦を訪ねました。大学時代からの悪友で、この間第2子が生まれたので、その子の顔を見に。じつはうちの第2子の誕生日と3日違いで誕生。友の子を抱っこさせてもらいながら「ああ、うちの子はこの2週間でどれくらい成長したのかなぁ」と思いを馳せるのでした。

| 写真 | 23:58 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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ニュースと情

久々にぼやこう。

さっき見たNHK9時のニュース。奈良での崖崩れで3人死亡、というニュースの構成内容に違和感を覚えた。

ニュースは事故の概要を伝えた後に、被害者3人のうちの2名(夫婦)のことを伝えた。被害者の家の映像と庭木のピラカンサの赤い実の映像が、遠景をぼかしたイメージショット風に挿入され、続いて、近隣住民へのインタビュー映像が流れた。映像にはその住民が話す内容のテロップがつけられている。その内容をかいつまめば「二人は釣りや温泉が好きだった。仲の良い夫婦だった」ということらしい。

さてこれは?と思う。一体全体、この夫婦の暮らしぶりや仲のよさをあえてニュースとして伝える必要があるのだろうか。

この事故について考えるべき大事な点は、崖崩れが起き被害者がでたという事実とその原因、そして被害を未然に防ぐことができなかったのかについての検証、それを踏まえたうえでの今後の対策に尽きるはずだ。

それ以外の事柄を、わざわざインタビュー取材により第三者より聞き出し、その映像ソースを挿入してまで当事者・関係者以外の一般視聴者に伝える必然性は、これといって無いように思える。一般視聴者がこのニュースを受け取る上で、わざわざ被害者の人となりを知ることに、いったいどんな意味があるのだろうか。疑問に思った。

人情としては、僕個人としても、この夫婦の生活がむごい終わり方をさせられたということ対して大いに悲しみの情を覚えるし、その延長線上で、この夫婦がどんな夫婦だったのかを知ってみたいという思いも起こらなくはない。

しかしこの事故の場合、それは事故の因果関係になんら関係のない話だ。この夫婦の人となりや生活がどんな様子であったかは私的なことであり、それについて思いを馳せることは今の時点では「情」の範疇のことがらだ。

あらためて問いたいが、主題の因果と無関係なところで、報道が視聴者の「情」に触れようとすることについては、その意義の有無に関して慎重な吟味がなされるべきではないだろうか。

民放や大衆週刊誌などは、コマーシャリズムの中で、いかに視聴者・読者の好奇心や情動を煽ることができるか、日夜しのぎを削っている。悲しいことだけれど、そこにはある種、構造上の「必然性」があるのも事実だ。だから、僕らは毎日のように、朝から晩までおどろおどろしい文言やセンチメンタルなストーリー、センセーショナルな映像にさらされ続け、良きにつけ悪しきにつけ、心をかき乱されている。そしてそれは、いま、明らかに過剰だ。いまや「情」がマスコミを席巻している。

さて、昨今のNHK報道ははたして、そうした「情」の範疇に入り込む取材・報道の是非について、きちんと吟味をしているのだろうか。僕には、NHK報道がむしろそのような「情」的好奇心に安易に流されているように思えてならない。ひいては、コマーシャル主義に基づいた「視聴率競争」の姿勢と一線を画しているべきはずのNHK報道が、逆にその流れに無意識的に迎合してしまっているように思えてならないのだ。それを、今回の崖崩れ報道の中にも強く感じた。考えすぎだろうか?

ニュースがイメージ映像を添えてまであえて「仲の良い夫婦でした」と伝えるとき、僕らの心の中には何が生じるだろう。そしてそれは、いま、本当に必要なことなのだろうか。たとえそれが「良き人の情」のように思えたとしてもだ。

僕らはそうしたことにより敏感かつ慎重にならなくてはいけないと思う。

| ぼやき | 22:57 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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新宿写真展・11日目

会場に入る前にニコンサービスセンターへ。使用機材のオーバーホールを依頼してきました。たいした使用頻度でもないのですが、やはりメイン機材はまめな手入れが欠かせません。撮影がない個展期間のうちに済ませてしまおうと思い立ち、急遽持ち込むことにしました。でも、オーバーホールって結構高いのです。必要な経費とはいえ、辛いな…。

さて会場入りしてしばらくした頃、二組の母子親子連れがご来場。お母さん同士がお友達なのでしょう、それぞれ2~3歳くらいのこどもを一人ずつ連れて、4人で楽しそうに写真を見ています。その手には、この写真展のDM案内ハガキが。誰かの紹介で来たのかな。

話をしてみると、僕の友人Mちゃんのお友達でした。いまMちゃんはお連れ合いと一緒に四国へ移住し農業をやっていますが、大学在籍中は帯広在住。ある仕事をきっかけに僕らは十勝で知り合いました。で、今日写真展に来てくれた方は、Mちゃんの大学時代のサークル仲間。つまりMちゃんと同様に、数年間十勝・帯広に在住していたわけです。

僕はなんだか、俄然彼女らに親近感が湧いてしまい、写真解説そっちのけで、彼女らの可愛いお子達とすっかり仲良く遊んでしまいました。

午後には「帯広出身です」という若い女性が来場してくれました。僕の住所が帯広の隣町だということを知り、話しかけてくれました。彼女の実家の近辺が大型ショッピングセンター建設で大きく様変わりしたことや、僕のカミさんがその近くの某会社で働いているということ、また、彼女の出身高校のまわりにはいまやローソンができて、ホーマックができて、シマムラまでができて…と、話はもう、すっかりローカルな話題に。

夕方には夕方で、小樽出身で、一時釧路にも在住していたというかたも現れ、「釧路の太平洋炭鉱の閉山は…」などと、やはりかなりローカルな話を。今日はすっかり「北海道デー」でした。

ほかには、2度目のご来場・知人のKさんがお友達を二人引き連れてみえました。お友達のうちお一人は、都内であるNPOを立ち上げて地元小中学校の教育環境活性化を図っているという女性。「自分の子供の母校が生き生きとし、地域の子供たちがのびのび成長していけるよう、大人としてできることを地道にやっていきたいんです」と、運動や音楽を取り入れたさまざまな企画を地域の子供たちに提供している方です。とても前向きな方。で、僕も彼女の意見・意向に大賛同。森の写真でなにかできないかなぁと思いました。

そうそう、今日は僕の作品を観ているうちにぽろぽろ涙をこぼした女性が。僕の友人の友人なのですが、何か特別に感じ入るところがあったのでしょうか。感想ノートには「こんな気持ちになった写真展は初めてでした」と。どの作品も大変地味なものばかりなのですが…。

多分、彼女の中にあるとても個人的な感情の琴線に、僕の写真の「何か」がちょこんと触れたのだろうと思います。でも、それは作者が全く予期しえぬこと。改めて、映像が持つ不思議な力、そして、作品を人に見てもらうということの重さを感じたような気がしました。

もちろん、僕の写真が彼女の心を動かしたのならば、それは写真家冥利に尽きる嬉しいこと。たとえそれが涙でなく、喜びでも、驚きでも、もしくは底知れぬ不安でも、理屈を超えたところで何かしらの思いを抱いてもらえたということは、写真展をやってよかったなぁと心から思える出来事です。

さて、今日はいつもよりちょっと早めに会場を後にし、僕の地元の幼馴染たちとの「同窓会」に参加。会場は30余年来の腐れ縁、I氏の自宅で。じつは僕には幼稚園以来(中には母親のお腹のなかにいたときからの)の長い付き合いを続けている友達が十数人いて、最近は僕が北海道から帰った折などに、それぞれの連れ合いや子供たちと一緒に集まってワイワイと近況報告などしあいます。

気の置けない仲間との他愛もない会話。余計な気遣いも遠慮もなく、そして、何の目的もない、ひたすらに下らないおしゃべりの時間。でも、そんなものがとてもありがたかったりするのですね。30歳を過ぎて、最近特にそれを感じます。

うちの子にも、30年後にこんな風に集まれる友達がたくさんできるといいなあ。

| 写真 | 23:01 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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新宿写真展・10日目

写真展最後の週末。午前中一番に声を掛けていただいたのは、この公式サイトや雑誌「faura」で僕の作品を観てくださっている方でした。「森のいのち」をお求め頂いたので、サインをしてお渡ししました。ネットや書籍で僕を知ってくださっている方とこうして直にお会いして話ができる。やはり写真展はいいものですね。

その後も友人、知人、スライド上映で知り合った方とそのお仲間など、多数ご来場。「一枚一枚の写真からいのちを感じます」「被写体と真剣に向き合う姿勢を写真から感じます」「うわべだけではない、森の”内側”の写真なのがいいですね」とさまざまな感想を頂きました。

展覧会の場で本人を目の前にして作品を批判できる人はなかなかいないので、結果、作者が耳にする感想は好評ばかりになります。きっと僕の作品に関しても、負の評価をされるべきところは本当はたくさんあるでしょう。ただ表に出てこないというだけで。

でも、それを差し引いて考えても、こうしてご意見・ご感想をいただけるということはありがたいことです。少なくともその方の心が僕の作品を観ることで少なからず動いたということですから。それはやはり嬉しいものです。

ただ、頂戴する好評に甘んじることなく、更に精進すべき点を自分で感じ取っていかなくてはなりません。実際に今回も、自分の作品と毎日向き合うことで、自分自身が今後なおさら追求してゆくべきことに気づきました。写真家としても、人間としても。

さて、今日は面白い出会いも。

午後、一組のカップルが来場し、えらくじっくりと作品を観てくれました。その顔には全く覚えがなく、どうやら初めてお会いする方々です。彼らはすべての作品を観終わると、芳名帳に記名したあと、にこにこしながら僕のほうへ近寄ってきました。ずいぶんと親しげな笑顔です。僕は、おや?と不思議になりました。どこかで会ったことがあったかな…?すると男性がいいました。

「こんにちは。いとこです」。

え!?突然のことに驚きながら、よくよく話を聞いてみれば、その男性は僕の父の弟の奥さん(つまり僕の叔母)のお兄さんの息子だとのこと。僕とは直接の血縁関係はなく、正確にはいとこには当たらない間柄。でも、紛れもなく親戚です。

彼はずっと関東に在住なのだそうですが、北海道北部の町にある僕の父方の実家へは、去年僕とすれ違うようなタイミングで滞在していたのだといいます。今回、叔母からこの展示のDMをもらい「親戚の写真展だ」ということで、奥さんと共に来場してくれたのだそうです。

まさか写真展会場であらたな「親戚関係」が開拓されようとは!

と、驚くのはまだ早かった。彼らが帰った直後でした。ある女性が話しかけてくれました。「あの、Rちゃんの紹介で来ました」。Rちゃんとは前出の叔母の息子。つまり僕のいとこ。で、よく話を聞くと、彼女、Rちゃんフィアンセなのだそう。

なんと、今日だけで一気に二組の親戚(親戚予定?)が増えました。わずか1時間ほどの間に。こんなこともあるのですね。

| 写真 | 23:50 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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札幌・4日目/新宿写真展9日目

朝食をとりながら叔母といろいろ話す。この叔母はこの20余年ずっとシドニーに住んでおり、そのためなのか、物事の見方がある種「典型的な日本人」と離れたところがある。いわゆる「世間様の目」を過剰に気にしておもねったり、変な謙遜や空威張りなどもせず、「世の常識」というものに自身を明け渡してしまうところがない。なので、とても気持ちよく付き合える人の一人だ。今朝は日本の小学校での英語必修化のことについて、あれこれと意見を交わした。

荷造りを済ませ、叔母に別れを告げて空港へ。これからまた新宿へもどり、写真展会場であと数日を過ごすのだ。千歳空港へ向かうJRの車窓からぼんやりと雪景色を眺める。そして、違う列車に乗りさえすればわずか2時間半ほどでたどり着くはずの我が家で待つ妻と娘二人のことを思う。

昼過ぎに羽田に着いたので、簡単な食事をしたあと恵比寿へ向かった。恵比寿ガーデンプレイスにある「東京都立写真美術館」で開催中の企画展「地球の旅人―新たなネイチャーフォトへの挑戦」を観るためだ。先述のとおり、この展示では、知人の写真家・前川貴行氏と、その他2名の中堅写真家が作品を出展している。前川氏は北米と日本の野生動物を中心としたセレクト。ほかの2名はそれぞれ山岳写真と森林風景写真を中心に構成している。

それにしても、すごい来場者の数だ。ぺンタックスフォーラムも入場者数は多い方なのだが、この「写真美術館(写美)」の規模には到底かなわない。ほんとうに途切れることなく人が展示場へ流れ込んでゆく。写真を趣味にする中年男性の来場が多いペンタックス等のカメラメーカーギャラリーとは違い、恵比寿ガーデンプレイス内という立地柄なのか、若い人の比率が格段に多いのも特徴的だ。

会場入り口で前川さんに会ったので、しばし立ち話をする。今日は館のイベントの一環として、前川さん本人による作品解説があるのだそうだ。作品解説が始まる時間には、僕は自分の写真展会場に戻らなくてはならなかったので、前川さんにそのことを謝し、少し急ぎ足で展示作品を一巡りした。

3者とも長辺1~2m以上の大判プリントを中心に構成した展示で迫力がある。かなり見ごたえのある展示だ。前川さんの作品はもちろん、山岳、森林風景も、それぞれに美しく見ごたえがあった。しかし、考えることもあった。それは、この展示の内容が果たして企画のタイトルどおり「新たなネイチャーフォトへの挑戦」と言い切れるだけの斬新さを持っていたかどうかだ。

それぞれの作家の作品自体はすばらしいと思った。クオリティは高い。しかし、それが本当に「新しい」のかどうか、僕には疑問が残った。特に森林風景の作品群については、自分の関心と重なる部分が多い分余計にその思いが強く残った。文句なく美しいのだけれど…。

その後新宿の会場へ。不在の間の芳名帳を確認すると、たくさんの来場者の名前の中に、以前からお会いしたいと思っていた写真家の方々の名前が。残念。

16:00過ぎに、先日講演会にお招きいただいた鎌倉の中学校のN先生が奥様とご来場。このあいだの講演を聴いての生徒たちの感想文を自宅宛に送っていただいたとの事。中学生たちが僕の話をどのように受け止めてくれたのか、とっても楽しみだ。

また、アラスカ滞在時からいつもお世話になっているHさんと、やはりアラスカつながりのMさんがそろってご来場。それとあわせたかのように、やはり北米(カナダ)でオーロラを中心に撮影されている先輩写真家Sさんも来てくれる。

Sさんと会うのは実に4~5年ぶりくらいだろうか。握手を交わしながら互いの近況を報告しあう。思えば、初めてSさんと会った頃には、僕はまだ何をどう撮りたいのかさえわからぬ半人前以前の状態だった。しかし、そのとき既に科学博物館での展示や大きなスライドイベントなどで大活躍されていた先輩のSさんからいろいろとお話を聞き、それを参考にさせてもらいながら僕はこれまでなんとかやってきた。そのことを思い返すと、いまこうして自分の個展会場で再びSさんと会えていることがとても不思議なことのように思えるし、一方で、なんとも嬉しい。

Sさんと談笑していると、Hさんと一緒に来ていたMさんが「あれ、Sさん?!」と声を掛けてきた。どうやらMさんも、Sさんとは旧知の仲らしい。世の中は狭いものだ。新宿副都心の一角で、北米つながりの個人的再会がこんな風になされるとは。

Sさんの話では、同じ新宿の別の写真ギャラリーで、Sさん、Mさん、Hさん共に交流のある写真家の展示がいま行われているのだという。その題材もアラスカを中心とした北米の野生生物なのだそう。そしてSさんもまた、後日その同じ会場で個展をするという。

前川さんの写真展も含め、北米(アラスカ、カナダ)にゆかりのある写真家たちが東京で同じ時期に展示をしている。面白いものだ。そして、それぞれがどこかで互いに知り合っていることがまた面白い。

閉館後、デパートの地下食料品売り場でフルーツを買い、それを手土産に、いつも世話になっているF社のUさん宅へ。今夜はUさん主催のホームパーティーだ。Uさんの友人15名ほどが、すでに赤ら顔をして盛り上がっていた。前川さんも自分の展示を終えて駆けつけていた。

ピアノ、バイオリン、フルートなど、Uさんの友人たちによる贅沢なライブ演奏が繰り広げられる。Uさんの仲間関係は、職業も特技も経験も本当に多彩で、お話を聞いているだけでなんだか豊かな気持ちになれる。

僕は、おいしいワインとゆったりとした音楽に身をゆだねながら、程よい疲労感と共にここ数日間の出来事を思い返していた。

人と会うということ、繋がるということ、その喜び。しかしその喜びは、決して未来永劫に続くものではないということ。我々にはどうすることもできないその冷徹な事実の存在を、僕らは日々着実に経験を通して学んでゆく。それが生きてゆくということなのか…。

そんなことをぼんやり考えていると、僕の脳裏に北海道十勝のいとおしく安らぎに満ちた風景が否応なく思い起こされてきた。そして、それが安らぎに満ちているがゆえに、胸がちくりと痛くなってきて困った。

| 暮らし | 23:36 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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札幌・3日目

今日、今回の札幌滞在で果たすべき大きな務めを終えた。あす、新宿へもどる。

本当はもうしばらくこのまま札幌にとどまって事の成り行きをしっかり見守らなくてはならない立場なのだけれど、東京での初めての個展という、自分自身にとっての非常に大きな節目を迎えている現状にあっては、心苦しくも、僕以外の人間にその役割を変わってもらうことも致し方ないと判断し、東京へと戻ることにした。本当に心苦しいのだけれど…。

今回果たした「用事」が何であったのかの詳細は、相変わらずここには書けない。でも、今回は本当にいろいろ考えた。その用事を生んだ根本原因自体のもつ大きな意味合いもさることながら、それに関わる自分自身の在り方をさまざまな視点から考えなくてはならぬ状況に自分がいまあるということを、強く意識する。

年齢を重ねるということ、家族と共に生きてゆくということ、一人の人間として生きてゆくということ、そして、仕事と生活のこと。これら全ての命題において、自分はいま新たな段階を迎えたのだという実感が強くある。

これはきっと、世のほとんど誰もが踏みしめてゆく人生のステップなのだろう。しかし、それを通り越すときに、自分のうちに何が新たに生じ、逆に、何が失われてゆくのか――。それをいま自分は目の当たりにしようとしている。それが、じつは楽しみであり、同時に、恐ろしく怖い…。とても複雑な心境でいる。

とにかく、あす札幌を後にすることは決めている。ゆだねるべきところはゆだねて、新宿へもどろう。

| 暮らし | 22:44 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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札幌・2日目

夜半から降っていたのでしょうか、今朝の札幌は雪・雪・雪。窓の外ではまだ、比較的大粒の雪片が空からしんしんと降り続いています。

朝食をとり、いま一時的に札幌に出てきている僕の叔母と、あるところへ用事をしにでかけました。その用事は昼過ぎには終わったので、僕は叔母と別れ、札幌駅方面へ。紀伊国屋書店とヨドバシカメラでいろいろ物色。なにを買うでもないのですが、この2つの店舗ではついつい長居をしてしまいます。

ヨドバシのカメラコーナーを覗いていると、以前札幌市内の同じ職場で働いていたKさんにばったり再会。前回会ったのは確か3年くらい前、Kさんが引っ越していった釧路市の、町外れのとあるホームセンターだったはず。あの時も、撮影のついでに偶然立ち寄った店舗で思いも寄らぬときにばったりと会ったので大層驚いたのですが、今回もまた、何の気なしに寄った店舗の中で不意の再会となりました。

聞けばいまは小樽に職場を移したらしく、その職場の同僚からデジカメを勧められ、どんなものかと思ってヨドバシカメラを訪ねたのだとか。「最近の一眼レフは小さくていいですよ」とお勧めしつつ、互いの近況など情報交換しあい、「ではまたどこかの町のどこかのお店で!」と笑って別れました。

ヨドバシを後にした僕は、久々に雪の札幌をゆっくりと歩きたくなり、少し散歩をすることにしました。冷たい風を頬に受けながら、降ったばかりの雪を踏みしめながら歩きます。つるりと転んでしまわぬように、慎重に、ゆっくり歩きます。

昨日の昼までいた新宿とはあまりに違う風景。こんなに雪の多い不便な場所で190万に届かんという人々が生活を営んでいるとは、なんと不思議なことでしょう。でも、この寒くて不便な北海道が、僕はやはり好きなのです。

JR札幌駅から大通りへ出ると、大通り公園ではすでに「雪まつり」の準備が進められていました。雪の少ない今年の北海道ですが、大雪像も、小型の市民雪像も、あらかた台座はできており、どうやら雪不足の心配はなさそうです。

そのまま大通り公園を西11丁目まで歩き、世話になっている出版社N社の事務所へ。編集長のOさんに新宿での写真展や「森のいのち」重版その他のご報告。いろいろと動きが出てきた最近の僕の活動を「よかったじゃないですか!」と喜んでくれました。

写真のことなどあれこれと話し込んでいるうちに、すっかり外も暗くなりました。N社を辞して、札幌での滞在先に帰ります。叔母が作ってくれた夕食を食べたあと、PCに向かって仕事をしていると、携帯がなりました。千葉に住むHさんからの電話でした。「○曜日に写真展に伺おうと思っているのだけれど、卓矢君、その日はいるかしら…」と。

10数年前から本当に世話になっているHさん。去年と今年は特にあれこれ忙しいはずなのに、いつでも僕のことを気に掛けてくれています。僕の写真家としての活動の節目節目で、このHさんに「ちゃんと写真を撮っていますよ」と元気に報告できることが、僕にとってHさんとそのお連れ合いへのなによりのご恩返しかな、と思っています。

さ、明日は札幌へ来た目的のうち最大の用事がなされる日。その内容をここに詳しくは書くことができませんが、とても大きな出来事。平常心で望みたいと思っています。

| 暮らし | 23:17 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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札幌・1日目

新宿写真展は継続して開催中。でも、所用で今日から4日間札幌へ行くことに。

僕は北海道在住者なのだから「札幌へ行く」なんていわずに「戻る」「帰る」と表現したいところなのですが、今回は自宅のある十勝へは戻らず、丸4日間、ずっと札幌滞在なのです。JRに2時間も乗れば、いとしい家族のいるわが町なのですが…。おとうちゃん、さびしい…。

そんなわけで今朝は、羽田に向かう前に1時間だけ新宿の会場へ。やはり今日も朝イチからお客さんが数名。そのうちのお一方が「森のいのち」をお求めがてら、声をかけてくださいました。僕のカナダ滞在時の友人A子の紹介で来ていただいたとのこと。登山を趣味にされている方らしく、北海道の山の話で盛り上がりました。

その方は初老の紳士なのですが、今から20年前に北海道の脊梁・日高山脈をバリバリ登っていたのだそう。今でこそ北海道の山々は「百名山ブーム」や俗に言う「中高年登山ブーム」で本州の人にとってもかなりなじみが深いものになりましたが、その昔は、特にその奥深さと険しさで知られる日高山脈など、よほどの山好きしか足を踏み入れない聖域でした。いまでも岳人たちの間では、アプローチの長い「高難易度エリア」として通っています。

当時、そういった深遠な自然の只中に切り込み、ルートさえも定かでない険しい山行をされていた方に対し、僕の如き北海道に住んで10年そこそこの若造が撮った写真を「北海道の自然です」などとお見せするのはお恥ずかしい限りで、正直、すこし恐縮してしまいます。

しかし、その方も今回の展示や「森のいのち」をとても喜んでくださいました。常々僕が撮りたいと思っている「小さくて何気ない自然の営みの中に潜んでいる何モノか」を、きっと感じ取っていただけたのだと思います。この方のように無垢な自然に直に触れてこられた方に、そのような思いで撮影した写真を喜んでいただけたことは、とても嬉しいことでした。

その後、新宿で簡単な昼食を済ませ、羽田空港へ。午後2時からのフライトは、ほどよい満腹感もあって、絶好のお昼寝タイムでした。新宿の会場での「人疲れ」もあったのでしょう、機内ドリンクサービスに気づくことなく熟睡し、起きてみればもう千歳についていました。

冬場に北海道に飛行機で戻った時にいつも感じることなのですが、僕は、飛行機内からボーディングブリッジに出たときのなんともいえない清涼感が何よりも大好きです。暑苦しい機内を一歩出て北国のすっと冷えた空気に頬が触れるあの瞬間。「ああ、北海道に帰ってきた!」という幸せ感がブワーっと湧き上がります。だから僕はいつもボーディングブリッジをわたる時には怪しいほどにニヤニヤしています。

ついでに、札幌へ向かうJRに途中から乗り込んできた女子高生たちの、化粧っ気の無い、洗練されないもっさり感に、ああ、ここは東京ではないのだ、僕の暮らす北海道なのだ、とついつい嬉しくなってしまうのです。

| 暮らし | 21:54 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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新宿写真展・5日目

昨晩泊めてもらったUさん宅でゆっくりしていたため、今朝は11時ごろ会場へ。すでにたくさんの人が写真を見てくださっていました。

2日前も来てくれた子連れの友人が、やはり子連れの共通の友人を伴ってご来場。友人は僕の一つ上のおねえさまで、こどもたちはそろって2歳の女の子。今日はめんこいのが二人だ!もちろん僕は彼女らそれぞれにアンパンマンやドキンちゃんを書いて(→21日の日記参照)二人と親交を深めたのでした。

ランチは前々から約束していた知人Nさんと。Nさんとは11年前に一緒に沖縄に行き、かの地でいまなお「戦争」というものに苦しめられている人々の状況を見聞きしてきたのでした。いま僕が「いのち」などというテーマを大切にしているのも、じつはそのときに受けた衝撃ゆえでもあるのです。

Nさんに話を聞けば、いまも沖縄では相変わらず住民無視の酷い「基地政策」がまかり通っているようです。いや、正確に言えば、それがまかり通ってしまわぬように、住人たちが必死になって抵抗行動をとっているそうです。

悲しいかな、文字通り身を挺した必死の闘いがなされているという事実は、本州の新聞テレビラジオ雑誌では、全くといっていいほど取り上げられることはありません。住民たちの反対行動を完全に無視して、先日沖縄にパトリオットミサイルが配備されてしまったこと、いったいどれくらいの人がマスコミを通して知らされたでしょうか。

さて午後には、拙著「森のいのち」に関してとっても嬉しい情報が編集者さんから知らされました。まだ正式に決まっていないのですぐに公表はできないのですが、先日お知らせした「3刷り決定」に次ぐ良いニュース。うーん、よかった!また後日お知らせします。

ただ、こうして写真展も充実し、嬉しいこと・良いことが重なっているときにこそ、よりいっそう気を引き締めていなければいけませんね。

そうそう、夕方から会場の隣のEPSONギャラリー「エプサイト」がなにやらにぎわっていました。通行人たちが窓越しに中を覗き込んでは指を差してきゃっきゃと喜んだり、ケータイで写真を撮ったり。聞けば写真家の荒木経惟氏のトークセッションが行われているのだとか。

さて、明日から4日間、用事で札幌に行かなくてはならないため、一時会場にはいられなくなってしまいます。再び会場に詰めるのは28日朝から最終日2月1日まで。ということで、今日で新宿写真展前半戦終了、といったところです。

| 写真 | 22:30 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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新宿写真展・4日目

朝イチの来客は玄光社「デジタルフォトテクニック」誌の編集者FさんTさんFさん。事前に連絡をいただいていて、今日始めてお目にかかりました。昨今の写真界はデジタル化が加速度的に進み、玄光社でもその時代の流れに応えるため日夜取材をすすめられているそうです。

以前この日記に書いたとおり、同社の姉妹誌「フォトテクニック」誌(「デジタル」がつかない)には、2月20日発売の春号グラビアページでお世話になることが決まっているのですが、今回はそれとは関係なく、この写真展のことや今後の活動のことなどいろいろお話をしました。

じつは今回の個展に出展している作品はすべてデジタル処理によるインクジェットプリントです。エプソン社製の顔料インクジェットプリントを使用し、ピクトリコ社製の用紙に出力しています。作品の原版自体も、全43点中9点のみポジ作品のスキャンデータからの出力で、残りは全てデジタルカメラによる撮影作品です。

で、その仕上がりがどうかというと、見た目では従来の銀塩処理によるプリント作品ともうほとんど違いがわからない、高いレベルに達しています(従来処理との比較に意味が有るか否かは別にして…)。

僕は今年に入ってから顔料インクプリントによる写真展を始めました。数年前からすでに幾多の作家たちがインクジェットによる写真展を行ってきてはいるのですが、果たして僕が自らの写真に求める森の重厚な雰囲気や静寂感、空気感、生命感などが、顔料による「塗り絵」で表現できるものなのか、一昨年にデジカメを本格導入して以降もずっと確信を持てずにいました。

しかし、インクや用紙のマッチング、画像の各種補正に関して1年間くらい「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤を繰り返した末、デジタルプリントにありがちな「浮ついた色調」を抑え、しっとりとした森の質感を過不足無く表現することがようやくできるようになりました。

今回の作品、見ていただく方により直接的に被写体と関係を結んでいただけるクリアなものになったかな、と僕は密かに自負しているのですが、いかがでしょう?

用紙の選択やそこに込めた表現意図などに関しては、今回協賛企業になってくれたピクトリコ社の公式サイトに僕のインタビュー記事が近日中に掲載される予定です。

ピクトリコ公式サイト
→http://www.pictorico.co.jp/

さて、会場には午後もたくさんの来場者が。あわただしくしていてなかなかゆっくりお話ができず、みなさん、すみません。

閉館後はちょうど終了間際に来てくれたライターのHさんと、彼女の友人でコピーライターのTさんと軽くお茶を。で、彼女らと別れた後、いつも世話になっている出版社のUさん宅で今夜はお泊り。いま東京都写真美術館で行われている展示に関して、夜が更けるまでいろいろ意見交換。なんだか、ちょっと考え込んでしまった…。


| 写真 | 21:43 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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新宿写真展・3日目

今回展示をしている会場はカメラメーカーであるペンタックスのサービスカウンターに併設されているので、カメラ修理を待っているお客さんなどが、待ち時間を利用してギャラリー作品をみてくだいます。したがって、今日も朝から人の絶えない会場。

早い時間帯にふらりと立ち寄ってくださった、とある紳士。凛とした後姿からは、なにやら表現者の雰囲気を感じます。で、よくよくお顔を拝見すると、それはコマーシャルフォトの重鎮・写真家のH氏でした。ぐるりと展示を見ていただいた後、僕のほうへ立ち寄って一言激励の言葉を掛けてくださいました。僕はといえば、なんだか変に緊張してしまい、一言お礼を返すのが精一杯。

午後には、ペンタックスフォーラムの隣にあるEPSONのギャラリー「エプサイト」で個展を開催中の川田喜久治氏が観覧してくださったのでご挨拶をさせていただきました。

また、アラスカ滞在時以来ずっと親しくしてもらっている先輩で、その徹底した表現哲学に僕が密かに尊敬の念を抱く写真家のY氏も、奥方とともに展示を覗いてくれました。

こういう都心のメジャーな会場で展示をするということは、言うまでも無く、第一線で切磋琢磨する「取る側の人間」の目にも自分の作品を大いにさらすことなのだとつくづく思い知らされました。3日間の緊張疲れで今日は少しダラケ気味だった背筋が、またピッと伸びました。

その後も、初日と2日目同様、学生時代の友人、小学校の恩師、親戚、今度演でお世話になる学校の先生、友人の友人、また、今日初めてお目にかかるたくさんの方々がご来場。うれしいなぁ。

旧知の友人夫妻が2歳のめんこい娘をベビーカーに乗せてきてくれました。その子に会うのは初めて。うへ、かわいいじゃないか。ウチの娘も負けそう(でも、負けない)。初めて会う薄らヒゲのおっちゃんに、彼女、ちょっと緊張した面持ち。でも、「森のいのち」の買い上げタッグにアンパンマンを書いて「はい、どうぞ」と手渡してあげると、それまでこわばっていた顔が途端に緩み「アンパン、アンパン」とにっこり笑顔をみせてくれました。アンパンマン、恐るべし。ん?そういえば「森のいのち」の担当編集者は、アリス館の前にはフレーベルに居たのだ。ま、関係ないか。

たくさんの方と楽しい話をいろいろして、時間が瞬く間に過ぎてゆきます。でも、こちらがばたばたとしているせいでせっかく来ていただいたのにゆっくりとお話ができずにお帰りいただくことになってしまった方も何人もいて、うーん、申し訳ない限りです。でも、これからお越しいただける方がいれば、ぜひ隙を見つけて声をおかけくださいね。まいどまいど書きますが、本当に励みになりますので。

さて、今日も夕食は新宿で。お相手は、昨年12月まで月刊誌の連載でお世話になっていた編集者とそのお連れ合い。写真やムービーや雑誌などの話をしながら、イタリアンレストランでピザとパスタの夕餉でした。で、ビール。

一日の終わりにぷはーっと一杯は実に爽快なのですが、日中2歳の女の子にあったせいで、ほろ酔いになったらなったで、なんだか北海道に残してきた二人の娘たちのことが無性に思い出されてしまい、3日目にしてすでにホームシックの兆しが出始めています。

| 写真 | 23:23 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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新宿写真展・2日目

寒い。東京だって寒い。今朝家を出て、ふうと息を吐くと、北海道なみにそれは白いのです。マフラーを持ってきていて良かった。

この寒さに加え、天気予報では「雪が降るかも」などと報じられた今日の気候なので、週末だけど来場者は少ないかな…と思っていましたが、いやいや、昨日同様、来客多数。人数が少なくなることはあっても人が絶えることのない写真展は初めてです。

今日は、親戚、兄弟、幼馴染、中学の恩師や留学時代からの友、ライブラリや出版社の方々など、心配掛けっぱなし・世話になりっぱなしの人々がご来場。もちろん、初めてお会いする方で声を掛けてくださる方々も何人もいて、今日も充実した一日でした。

お客様の中には「孫に読み聞かせようと思いまして…」と「森のいのち」を購入してくださった方2名。どちらもいわゆる「おじいちゃん」なのだそうです。僕の非常に個人的な思い入れとしては、「森のいのち」はズバリ、大人が子に(特に、父が子に、ジジが孫に)読み聞かせる内容として書き上げた本なので、こうした思いで拙著をお求めいただくと、もう大変嬉しくて、ついついおしゃべりも長くなってしまいます。

さて、会場で声を掛けてくれた人の中には、最近SNSを通じて再び連絡を取り始めた高校時代の旧友Yも。実に17年ぶりの再会です。

そういえば、Yとは学園祭で一緒にバンドをやったんだよなぁ。懐かしいなぁ。あの時は「パワーステーション」とか「デフレパード」のコピーをやったんだっけな。彼は今でもロック現役だそうですが、最近僕は、ギターを弾くにしてもアンパンマンだもんなぁ…。隔日の感あり。でもYは、しっかりと僕の写真を見てくれ、本も読んでくれ、「感動した」と言ってくれました。旧知の友からのこの言葉には、なんだかとても気恥ずかしいですが、やはり嬉しいです。

閉館間際には、奇しくも、アラスカで写真を撮っている写真家が2人、入れ替わるように訪ねてくれました。

一人は今日はじめてお会いする方で、サケをテーマに作品を取り続けている方。ここ数年、お金を貯めながらアラスカへの取材旅行を繰り返し撮影を続けているとのこと。サケの生態や自然における役割に関しては僕もとても関心があり、それを写真で追う事の意味も大いに感じるので、これからそのテーマで発表の場を作ろうとされている氏の熱心な姿勢に共感を覚えました。

もう一人は、いま同じ東京の恵比寿にある東京都立写真美術館で企画展が催されている先輩写真家のMさん。いや、伏字にすることも無いので本名で…前川貴行さん。各カメラ雑誌の連載などでも大活躍の写真家で、ハクトウワシやクマのシリーズなどで人気を博している新進作家です。

写真美術館の閉館時間後に急いで駆けつけてくれ、こちらの閉館直前に作品を観ていってくれました。

実は、前川さんとは同じ会社からポストカードを出している仲で、そこの社長には、僕らは共にとても世話になっています。その社長曰く「ネイチャー写真は、これからはあなたたちの”時代”だよ!」とのこと。ま、現実には、僕などはまだスタートラインについたばかりで、前を行く前川さんの尻を見ているような状態なのですが、でも、写真を見終えた前川さんと握手をしながら「互いに頑張ろう」と声を掛けられ、僕は密かに気合を入れたのでした。

前川さんの企画展はコチラ
http://www.syabi.com/details/new_sakka_vol5.html

さて、閉館後は、幼馴染夫婦とともに某百貨店のレストラン街で夕食。僕のリクエストでコリアン料理を。少しお高い(というか、僕が韓国滞在中に食べていた同じ内容の食事に比べたらべらぼうに高額な)料理でしたが、味は良く、とても満足の夕餉でした。やはり今夜もビールで乾杯。ちなみにOBビールでした。

| 写真 | 23:59 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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新宿写真展・1日目

初日を迎えました。

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新宿三井ビル1階が会場です。
でかいビルです。帯広にはこんなのありません。

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平日にも関わらずたくさんのご来場がありました。ふらりと立ち寄ってくださった方、DMハガキや写真展案内で見てお越しいただいた方、知人に紹介されたという方、以前スライド上映イベントで知り合った方―。みなさん、どうもありがとうございました。

そのうち何人かの方々には直接声を掛けていただき、僕も嬉しくてついつい長話をしてしましました。写真の話、表現の話、自然の話、カメラの話、アラスカの話、北海道の岩魚釣りの話まで、とても楽しい時間でした。やはり個展の面白さは人と話せることですね。

森で撮影しているときも家で仕事をしているときも基本的に自分一人の作業なので、僕は普段あまり人と話すことが無いのです。なので、たまにこうしてじっくり人と向き合い、慣れないおしゃべりをしていると、確かに疲労はするのですが、でも、楽しいです。やはり人は人と話すことで何かを得るものなのだなぁと思います。嬉しい気持ちだとか、感謝の念だとか。

ある方は、作品をぐるっと一回り見て、僕の作品作りの意図や、森と向き合ううえで大事にしたいと思っていることを深い部分でズバリと言い当ててくださいました。「そこまで解られてしまったか!」と、かなりドキリとしましたが、でも、そもそも写真展をすること、いや、写真を撮って人様に見せるということは、そういうことなのですね。改めてそれに気づかされました。

一般の方のほかにも、個人的に案内を出していた写真家の先輩方も駆けつけてくださり、声を掛けてくれました。Tさんとは昼食を一緒に。Hさんと初めてお会いしご挨拶(いままで雑誌の紙面ではご一緒したことがあったのですが、ようやく実際にあうことができました)。先日恵比寿・写美の個展にお邪魔したIさんも寄ってくださり激励を。有難い限りです。

終了時間近くには、協賛企業の担当Oさんが来てくれて、作品を見てくれました。「自社製品がこんなにきれいな作品になるなんて。嬉しいです!」と喜んで帰っていただきました。僕も、なんだか責任を果たせたような気分でほっとしました。

夕食は、やはり事前に案内を送っていたカナダ帰りの写真家のOさんと二人で、野菜炒め餃子定食をつつきながら生ビールで乾杯でした。

さて、明日、明後日は週末。今日よりもたくさんの方々が来てくださるでしょう。楽しみです!

| 写真 | 23:44 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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新宿写真展・前日/3刷目決定

がらんとした会場が…  職人の手によって…

飾り付けられてゆく。


今朝、いてつく寒さの帯広空港で飛行機に乗り込み、一路東京・新宿へ。今日は写真展前日、搬入の日です。

午後2時半、会場となるペンタックスフォーラムに到着。4時までは僕の前の会期の方の写真が展示されています。僕の写真の搬入・展示作業は4時半からなので、それまで会場となりの喫茶店でお茶をしながら、もらいっぱなしになっていた年賀状の返事をようやく書き出しました(賀状を早々にいただいていた方々、本当に失礼いたしました…)。

ちなみにそこのカフェのイチオシセットメニューは「抹茶ラテ+十勝あんぱん」。僕も「十勝人歴」早7年。もちろん食べないわけには行きません。

さて、時間になったので会場へ。すでに前の方の作品は取り外され始めており、会場の壁面はがらんと空白に。ここに今度は僕の写真を貼り付けてゆくわけです。

といっても、その作業をするのは専門業者さん。額装から展示まで、今回の大きな作業はすべて東京のF社に任せました。写真展一般に関してはとにかく実績のあるF社。数人の職人が手際よく作品を飾り付けてゆきます。

これまでに僕が催してきた写真展では、作品作りも展示もほとんど僕が自分ひとりで行うのが通例でしたので、それはそれは時間が掛かって仕方がなかったのですが(4時間~5時間はあたりまえ…)、でも今回は総勢5名の職人さんが手分けして作業してくれましたので、おおむね2時間ほどで完了してしまいました。僕はといえば、展示された作品を見て「右側をちょい上げてください。あ、行きすぎた」と指示を出すだけ。さながら現場監督です。ラクでした。

この日記に掲載した写真は展示作業の様子。どんな展示になったかは、はい、会場に来てのお楽しみ!…なんて意地悪なことは言わず、できれば明日のブログででもお知らせしますね。至ってシンプルな写真展です。

ところで、作業の途中、「森のいのち」の担当編集者さんから電話が入りました。ついに「森のいのち」の3刷目突入が決定したとのこと!しかも、刷り部数も2刷目のときより数百部多い。おお、これは嬉しい!

発売から半年でねぇ…。この本の性質から考えて、こんなに早く3刷になるとは自分でも思っていませんでした。それだけに嬉しさが大きいです。早速、留守をあずかるカミさんに電話で報告しました。

しかし、これも本当に、こうしてHPを読んでくださったり各地で影に日向にぼくを支えてくださっている皆さんのお陰だと、心から感謝しております。お世話になっている皆さんには、多忙を言い訳にして失礼しっぱなしですが、この場をおかりしてお礼いたします。どうもありがとうございます。

さて、明日からの写真展、この嬉しい気持ちと共に楽しく迎えられそうです。拙い作品達ではありますが、どうぞよろしくお願いいたします。会場にお越しの折にはぜひお声をおかけください。

| 写真 | 22:01 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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いよいよ写真展19日から!

いよいよ19日から新宿での写真展が始まります。
あらかた準備は終わったので、あとは心を整えて
会場に乗り込むのみです。

東京近郊の方、ぜひお越しください。
1/19~23、1/28~2/1は会場にいます。
お気軽にお声をお掛けくださいね。

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小寺卓矢写真展【森の息、生命の像―北海道東部の森】

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会期:
2007/1/19(金)~2/1(木)

会場:
ペンタックスフォーラム
東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビル1F
電話03-3348-2941 (代)

「森と人といのちの繋がり」をテーマにする作者が、ライフワークとして撮り続ける北海道東部の森の四季。深い森の佇まいと、森を巡る生と死の姿を静謐な眼差しで捉えたカラー作品約40点で構成。

詳細:
ペンタックスフォーラム公式サイト
http://www.pentax.co.jp/forum/index.html
小寺卓矢公式サイト
http://www.ne.jp/asahi/photo/kodera/

| お知らせ | 15:09 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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買物で思う

今日は帯広へ買物に。写真展会場でメッセージ帳につかう小型のスケッチブックを探しに、街の中心部の画材店へ行く。

帯広の街には、問屋的な店は別にして、画材の専門店が2店ある。どちらも市民には親しみのある昔ながらの店なのだが、僕はこのところ、もっぱらA店の方を贔屓にしている。店構えや品揃えに関してはもう一方のB店のほうがいいのだが、店員さんの対応であきらかにA店のほうが優れているからだ。

とにかく、お店の人の対応が的確かつ穏やかで、気持ち良く買物ができる店なのだ。たとえ探していたものが無かったとしても。今年作成した「森のいのち」写真展の額装マットや展示用のアルミイーゼルなどは、数量が多かった事もあり結局全部取り寄せになったのだが、それでもA店のお世話になった。どうせ似たような金額で同じ物を買うのなら、やはり気持ちのいい店で買物をしたい。

ただ、今回のように「あさってから必要になります」というようなものをいきなり探しに行くような時には、困る。果たして今回も、僕が求めていたものはA店には無かった。しかたなく「今回は急ぎだから、また今度ね」といってB店へ向った。

B店にも100%望みを満たすものは無かった。けれど、類似の製品があったのでそれを買うことにした。

で、レジカウンター前に立つ。すぐ目の前には店員が3人(この店は、従業員の数は多い)。しかし、わずか1.5m足らず(決して誇張ではなく)の距離にいる客が商品を手にしてカウンター前に立っているというのに、その3人のうち誰一人として対応をしようとしない。伝票の整理なのか事務連絡なのか、3人で何か会話しながら、時に談笑しながら、みな机に向かっている。おやおや忙しいのだなぁ。

いつ気が付くだろうか。僕は意地悪く、黙ったままでそこに立っていることにした。いちおう咳払い程度はしてみたが。

しかし、客商売でありながらレジ前に人が立っていることにこれほどまでに無頓着でいられるものだろうか、と心配になるくらい、気付かない。ひょっとして、わざとかな?いや、でも、もし本当にこの距離に立つ人間の気配に気付くことができていないとしたら、それはすでに動物としての基本能力に欠けているといわざるを得ない。この3人、社会生活は普通に送れているのだろうか…。交通事故とか、遭わないのか?

…などと下らないことをしばらく考えていたら、不意にその3人のうちの1人の息子さんが店に入ってきた。で、「ねえ、かあさん…」と話しかけた。二言三言、親子の会話が交わされる。そしてそののち、カウンターの方を向き直ったそのかあさんが、ようやく僕を見て「いらっしゃいませ」と対応をしてくれた。ああよかった。

僕は、100%望みどおりではないスケッチブックを手に店を後にしながら「今度から画材関係の買物は、取り寄せになっても良いくらいの時間的余裕をもって計画を立てることにしよう」と心に誓ったのでした。同じ待つなら、A店からの気持ちが和む電話連絡を、心静かに待ちたいと思う。

| ぼやき | 22:37 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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フォトテクニック春号掲載予定

2月に発売になる写真雑誌「フォトテクニック」(玄光社)2007年03-04月号のグラビア6ページに作品掲載が予定されている。写真のセレクトなどは既に済んでいるのだが、作者プロフィールや撮影方法に関する事で、先ほど編集部から電話でインタビューを受けた。

今回掲載する予定の作品テーマは「早春の森」。北国のまだ明けきらぬ春の風景7点が掲載予定だ。作品の解説ページには撮影機材紹介コーナーもあるので、僕の貧弱な機材システムが露わにされる事になり、ちょっと気恥ずかしい。でも、とても楽しみだ。

さて、フォトテクニックの方が一段落ついたので、今度は旭川の写真展の最終準備だ。ふう、やることはいっぱいあるもんだ。

でも、ほんと、つくづくありがたいことだと思う。

ところで、表題には関係ないが、僕は時折Amazonでの「森のいのち」のランキングをチェックしている。一時は、世に幾十幾百万とある書籍のなかで2000番台という驚異的な(?)ランクを記録していたが、このところずっと10~20万番台が続いていた。でも、今日みたところ、久々に1万番台に。うーん、何があったのだろう?嬉しいのだけれど、不思議。

そうそう、もう少しで三刷り目に入りそうです。

| 仕事 | 16:00 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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写真展準備

見るも無残…作業部屋
見るも無残…作業部屋

新宿での写真展がいよいよ来週19日に迫った。年末からいままでその準備に追われていたが、大方それも片付きつつある。

昨日は、会場入り口の告知看板用写真と帯、解説パネルなどを会場に送った。展示する作品自体はすでに東京の額装加工業者に送り、いま作業をしてもらっているところだ。

作品数50点弱。これまで何度か写真展はやってきたが、最大でも30数点だった。額装やパネル作り、展示作業に至るまで、これまでほとんど自分でやってきたが、今回は作品数も会場の規模も構えも、いままで僕がやってきた「手作り写真展」とは違い、準備の手順も今までとは違う。

これから作品に添付するキャプションや物販用POP、資料諸々を作成するところ。会場で流す音楽の選曲もしなくては…(既にどのアーティストの曲を流すかは決めている。別に秘密にしておく事も無いのだが、ま、お楽しみということで。ただ、エンヤとSENSではない、とは言っておこうかな。笑)。

写真展では沢山の人と会う。来週の会期初日に向けて、しっかりとした心と気持ちの準備も整えてゆこう。

会場へ来られたら、ぜひ声をお掛けください。励みになりますので。皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

なお、すでに僕の著書をお持ちで、それにサインが入っていないという方は、本を会場にお持ちいただければサインを致しますので、どうぞお気軽にお申し出下さいね。

| 仕事 | 10:08 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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父来る。

父が、生まれたばかりの次女を見に札幌からやってきた。本当は7日に来る予定だったのだが、その前日の大雪でJRが運休になってしまったために、今日に延期されたのだ。

父は、まだ3000グラムそこそこの乳児を腕に抱き、その安らかな寝顔を覗き込んで満足そうに微笑んでいた。この子が、父にとっては3人目の孫になる。

この僕が父に孫の顔を見せてあげられるようになろうとは。なんだか不思議な気分だ。しかも2人も。

というのも、僕は写真家になることを考え始めたとき、結婚して子供を持つ(別に結婚しなくてもいいのだが…)ということは多分できないのだろうなと漠然と思っていた。そのころの僕が思い描いていた「小寺卓矢が営むフリー写真家という生業」にとっては、それらはまさに「人生最大の贅沢」であろうと思われたからだ。

しかし、いざ蓋を開けてみれば、僕のようないい加減なヤクザものと生活をともにしてくれる女性が現れ、そして、その掛け替えの無い人との間に子どもをもうけるということまでが現実のこととなってしまった。

僕にとってこれは現に大変「贅沢」なことであり、本当にありがたいことだ。まさに字面どおりに「有り難い」こと。

だから、いまこうして父に2人も孫の姿をみせることができているということは、不思議なことでもあり、また、とても有り難い。

ただ、今回の訪問は単に孫の顔を見るためのものではなかった。今年36歳になるこの不肖の息子に向けてその歳相応の諸々の話をすることもその目的に含まれていた。

もちろんその内容はここに詳しく書くような事ではない。だが、産毛を残した新生児の寝顔と、僕ら夫婦に言葉をかける齢を重ねた父の顔を交互に見比べているうちに、なにかとても神妙な気持ちになってしまった。

この僕自身もいつしか、孫の寝顔を見ながら、自分の子ども達に向かってこうした話をする日が来るのだろうか――とても神妙な気持ちになってしまった。

| 暮らし | 02:20 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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「しんぶん赤旗」で人物紹介

「最新情報」のページでもかきましたが、今朝9日付の「しんぶん赤旗」全国版の人物紹介欄に小寺と「森のいのち」の紹介が載りました。

多分この新聞を購読している人はかなり少数だとは思うのですが、半面「赤旗」読者は「森」「自然」とか「いのち」とかいうキーワードにはピピンと反応する方が多いと思うので、どんな反響があるか楽しみです。

記事に添えられた僕の写真は、11月の紀伊國屋札幌本店での写真展の時に撮ってもらったもの。拙著を携えニコリと笑い、不精ヒゲもなく爽やかです。いま現在の「自堕落ヒゲボーボー状態」をどうにかしなくては、と思った朝でした。

なお、長女にこの記事を見せたところ「あ、オトーチャン!」というより先に「あ、これ、森のいのちでしょ!」といいました。娘を溺愛するオトーチャンとしては複雑な気持ち…。

| お知らせ | 11:18 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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低気圧

一昨日から北海道に接近した「爆弾低気圧」のために大雪に見舞われた十勝。昨日は朝から雪かき。温かな気温のせいで重たいベタ雪でかなりの重労働でした。

交通機関に乱れも。札幌から次女を見に来るはずだった僕の父も、JR運休ではどうする事もできず、やむなく延期。

さて、一晩あけた今朝は、ぐちゃぐちゃに解けていた雪が一気に凍りつき、道路も玄関先も、どこもガリガリ・ツルツルの氷の世界。

「おとーちゃん、雪降ったから雪だるま作ろうよ!」と娘に誘われて表に出ては見たものの、かちかちに硬くしまった雪はうまく丸まってくれるはずも無く、また、冷たい強風が吹き荒れて、あえなく退散してきました。

| 暮らし | 13:04 | コメント(-) | trackbacks(1) | 先頭へ↑

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新しい年、新しい不定期日記

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皆様、新年明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

なお、年末に次女出産、公私の用事や仕事、1月に開催する2箇所での写真展の準備などもろもろが重なったため、これまで年始のご挨拶状を差し上げていた方々に賀状をお送りする準備が今もってほとんどできずにいます。

お世話になった方々に大変失礼な正月を迎えてしまい反省の極みではありますが、なるべく早めに新年のご挨拶を差し上げたく存じております。どうぞご理解の上、今しばらくお待ちいただけますよう宜しくお願いいたします。

さて、本年は1月に新宿と旭川市での個展を皮切りに、3月には北海道数箇所でスライド上映や講演、4月には十勝での「森のいのち」写真展とイベント、夏には山梨県・清里での写真展やイベント等を企画しております。

昨年以上に皆様に写真をお見せできる機会を増やしたいと思っております。どうぞ皆様からのご指導ご鞭撻、温かなご支援のほど、どうぞ宜しくお願いいたします。

新年ということもありまして、この不定期日記もブログサービスを用いたものに刷新いたしました。このHP「小寺卓矢森の写真館」も、昨年同様なにとぞ宜しくお願いいたします。

今年一年が皆様にとって素敵な一年となりますように。

| お知らせ | 10:59 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

2006年12月 | 月別の日記 | 2007年02月


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