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2007年10月 | 月別の日記 | 2007年12月

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親友のメール、絵本2006

本日2本目の日記。

■昨日の日記(29日付「取材」)、まるで某ホテルに泊まったかのようにも読めてしまうが、実際は、単にロビーでコーヒーを飲みながら迷惑な長居をしただけ。

■お泊りは、いつものとおりのお寒い車中泊。で、今朝は本当に寒かった。車中の温度計の目盛りはマイナス10℃を差していた。阿寒へ来る前に寝袋を冬用のものに換えておいて正解だった…。

071130.jpg
写真:凍える草/2007.11.30

■午前中は阿寒川河畔で撮影。昼頃温泉街にもどりメールチェック。すると、神奈川に住む親友の一人から久々のメールがきていた。以前僕が彼に紹介した「森」に関するあるイベントに明日から参加する、という報告だった。

■じつはこの親友、先日ある一大決心をし、それまで責任をもって務めてきた大事な職を辞することにしたのだった。そして彼は新たな人生を、どっぷりと「森」に関わる事のなかに求めようとしていた。

■そんな彼に対し、僕はそのイベントに関わってみる事をおすすめしたのだった。

■明日・明後日のそのイベントのなかで、彼にとって何かしらの良い出会いがあるといいなぁと心から願っている。そしていつの日か彼と二人、彼が働く森のなかで、心ゆくまで「森談義」をしたいものだと、勝手な妄想を繰り広げている。

■ところで、話題は全く変わり…

■先日図書館に勤める友人から、ある本の中で『森のいのち』が紹介されていることを教えてもらった。その本は『子どもの本2006年~この一年を振り返って』(NPO図書館の学校・編/リブリオ出版)。

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(2007年も暮れようとしている今頃になって2006年の本をここに紹介するのも変だが…)

■この本、タイトルの通り、昨年1年間に出版された子どもの本(絵本、漫画、ノンフィクション、ヤングアダルトなど)の中からおすすめの本200冊を紹介するという内容。

■今日帯広の本屋で買い求めて読んでみた。お、出てる出てる。絵本専門家の講話を収録した絵本内容紹介の章で1箇所と、後半の「おすすめ200選」カラーページで1箇所、計2箇所にどちらも表紙の写真入りで。

■あくまでも、たくさんの中の1冊ではあるが、自分の著書が「おすすめの本」として選ばれて紹介されるのは、正直、とってもとっても嬉しい。

■そういえば、以前「日経kids」や「Moe」でも、'いのちを考える絵本のおすすめ'として紹介してもらった事があったようだ。

■写真も文章も拙くはあるけれど、『森のいのち』は、やっぱり作ってよかったのだな、と思う。そして、こうした感慨を味あわせてもらえることが、いま本当に有り難い。

■明日は北海道の広尾町で絵本講演会。やはり『森のいのち』のお話。精一杯務めを果たしてきたい。
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| 仕事 | 21:53 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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マイタケ

■今朝、撮影のついでに、おととしマイタケを見つけた場所を覗いてみた。すでに季節外れではあるが、一応確認。

■去年は、ちょうどいい頃あいに覗いてみたけれど、まったく出た様子がなかった。もしかしたら今年は出るかもしれないな…とずっと気にかけていたのだけれど、残念ながら今年の秋は本州の取材や仕事が重なり阿寒へはこれなかったので、確かめようがなかった。

■さて、今年はどうだったのかな?枯れたミズナラの根元を覗き込む。

■げげ!そこには、すでに真っ黒く干からびてはいるが、あきらかに巨大なキノコ株が!匂いをかいで見ると、ああ、間違いない、それは芳しいマイタケの香り…。うーん、出てたのね…。

■本州のブナ林でわずかばかりのムキタケとブナハリに舌鼓を打っているいる間に、まんまと巨大なマイタケを逃していたというわけだ…。

| | 11:35 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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取材

■今日は阿寒で雑誌「S」の取材を受ける。雌阿寒岳の山麓で編集部記者のNさん、カメラマンのTさん(S誌の発行元の社長さんなのだけれど…)と落ち合い、お気に入りのアカエゾマツの森で、僕の撮影風景の撮影とインタビュー取材。

■いつも一人きりで入っている森に、他の人が一緒に居るのは、なんだか不思議な感じ。でも、Nさん、Tさんの穏やかな人となりのお陰だろうか、今日はそれほど違和感や緊張感は感じずにいられた。2時間ほど森を一緒に歩いて、森の中でわかれた。

■それにしても寒い。やはりもう冬だ。日没も早いので、3時過ぎには撮影を切り上げ、阿寒湖畔温泉街まで出てきた。

■いま、某ホテルの喫茶コーナーで、コーヒー一杯でかれこれ2時間くらいはネバってPCと向き合っている。以前から遅々として進んでいなかった写真絵本第2弾の構成に手をつけているところだ。

■全体のお話の流れも、写真のセレクトもなかなか煮詰まらないのだけれど、テーマの輪郭はだいぶくっきりしてきたような気がする。

■この、執筆意欲と脳ミソの言語&イメージ中枢の「波」が同調した状態がうまく続いてくれるといいのだけれど…。ま、いずれにせよ、まだ先は長そうだ。

| 仕事 | 20:09 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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いろいろ

1週間の札幌~函館~当別町の長期出張が先日終わり、講演活動の忙しさは一段落。その間のことを一気に振り返ってみよう…

■11/14札幌篠路高校図書館
昨年から図書館担当のT先生と温めていた企画がようやく実現。翌15日から始まる写真展の搬入をする。書棚やテーブルを片付けた図書室は思いのほか広く、自前のイーゼルを利用して
40枚弱の作品を飾る事ができた。「森のいのち」シリーズに「森の息、生命の像」展のものを半数セレクトし配置。ちょとセレクトが「寄り」モノに偏りすぎていたかな…。在校生、そして一般の来場者の方々がどう見てくださるか…。
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■11/15移動日
寒い。前日から一気に冬到来。函館への道中、ところどころで吹雪にひやひやしながら長距離ドライブ。夕刻、函館でいつも世話になっている子どもの本サークルのKさん、Dさんと落ち合い、食事。いま空家になっているDさんの実家を滞在中の宿として提供していただく。ありがたい。

■11/16函館市鍛神小学校
函館名物?ハセガワストアの「焼き鳥弁当」で昼食。その後学校へ。今日はスライド上映のあと、なんと180名の子供達とともに絵本作りワークショップ(WS)を行う。この大人数でのWSは初めて。どうなる事だろうと心配していたけれど、いざ始めてみれば、1年生から6年生までそれぞれに楽しみ、しっかり取り組んでくれた。ホッとする。今回企画をしてくれた元PTAのKさん、現PTA保護者の方々、熱心な校長先生のサポートのお蔭だ。WS終了後、片づけを終えた1年生数名が僕のそばによってきて「こでらさん、また来年も来てね!」と口々に声を掛けてくれ、緊張と疲れも吹き飛んだ。
鍛神の子供達

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■11/17北斗市立大野小学校
昨日とはうってかわって、子どもと大人が半々で、あわせて40名ほどのアットホームな講演+WS。寒気のなか校庭を子供達とのんびり歩き、学校自慢の見事なイチョウの黄葉を愛で、130歳の大ケヤキを見上げ、朽木をひっくり返してワラジムシにコンニチハをし、キツネノチャブクロの胞子を噴出させて、楽しんだ。WSが終わり、お世話になったPTA・Sさんとともに近所のすてきな喫茶店でコーヒーで一息ついていると、空からは「待ちかねた」と言わんばかりの土砂降りの雨。天候も味方してくれ、嬉しい一日だった。

■11/18北斗市かなでーる「風の子クラブ」
今年3月に七飯町大沼の友人Y宅を訪ねた折にスライド上映を観てもらったのがきっかけで、Y夫人・Aさんが企画してくれた。函館周辺の子育てサークル「風の子クラブ」主催の親子講演会。子どものほとんどが未就学の子たちばかりだったけれど、一緒にモモンガやリスやシカの映像を見ながら楽しんだ。午後は同会場で交流会。クラブ代表のOさんたちと子育てや出産の事をあれこれ喋る。お父さんの参加が3人あったのが嬉しい。こういう場に大人のオトコの姿がもっともっとあるといいなぁ…。

夕方は、翌日の講演の準備で函館山の麓の北海道国際交流センターへ。外は吹雪いてきた…。夜は大沼のY邸へ移動。Y夫婦が建てた完全セルフビルトのゲストルームでお宿の世話になる。1階の薪ストーブの中でミズナラの木が小さくぱちぱちはぜる。心地良く眠りにつく。

■11/19北海道国際交流センター「タイ人青年研修特別講演」
今日は、日本における幼児教育の視察研修に来ているタイ人青年研修生へ、講演と自然体験WSなどの事例紹介。教育の専門家ではない僕の話で参考になるのかな…と思いつつの講演だったが、みな真剣に耳を傾けてくれ、講演後の質問もたくさんしてくれた。文化は違えど、自然体験を通じて子どもの成長を…という思いは共通なのだろう。タイという国が身近に感じられた。30日までの研修、実りの多いものでありますように。
職人の手によって…

関連ブログ
ボラット編集日記「写真家小寺卓矢氏がJICAタイ青年に講義」
http://www.hif.or.jp/volut/editor/2007/11/jica.html

夜は、大沼Y家の隣人で友人のMさん宅で、Y&M両家のみなで食事。美味しい玄米ご飯を頂きながら、Mさん夫妻と自宅出産の体験談や子育ての事など楽しく談義…のはずだったのだが、僕が極めて個人的心配事を抱え込み、すっかり気もそぞろ。ろくなお話も出来ず、なんとも申し訳ない晩餐に…。本当にごめんなさい。

■11/20移動日
朝、気を取り直して、タイ人研修生一向に同行させてもらい、函館市立はこだて幼稚園を視察。園内や、園舎に併設されている公共図書館を利用した園外保育の様子をタイ青年らと一緒にみる。図書館の中で年中さんがおのおの自由に本を選んでいる。お友達と一緒に本選びをしたり、1冊の本を互いに音読しあっている子らも。その間、教師は何の指示も提案も一切しない。全ては子供達の自主性に委ねている。そのわりには「館内では静かに」というお約束を、ほとんどの子がしっかり守れているのが驚きだ。お友達同士で与え合う刺激の中で、本への興味やことばへの興味、また共同生活の約束事が自律的に育っているのが非常によく分る。ふーむ、なるほど…。

その後函館を後にし、札幌へ移動。

■11/21札幌篠路高校図書館講演会
午前中は事務仕事。午後、写真展開催中の篠路高校へ。展示最終日にあわせて講演を行う。18:30からの講演会は、在校生数名を除き全て大人の一般参加者。講演の内容も「森のいのち」制作のことを中心に、しっとりと大人向け。子どもたちを前にする時とはまた一味違う緊張感のなかでお話をさせていただいた。講演後はサイン会。たくさんの方が声を掛けてくれて嬉しい。写真展準備から手伝ってくれた図書局、放送局の在校生、ボランティアのPTAの方々もたくさん残ってくれ、片づけを手伝ってくれた。みなさん、ありがとうございました!



■11/22当別町「当別こども図書館講演会」
長かった日程の最後に、石狩郡当別町でスライドトーク。今夏「北海道子どもの本のつどい芽室大会」でデジカメ絵本作りWSに参加してくれたAくんのお母さんが「ぜひ当別に来てください!」と呼んでくれて実現した企画。当別町にはまだ公立の図書館がなく、町民有志が「こども図書館」を立ち上げてこの20年来民間で運営しているのだが、今回そのメンバーがもろもろの準備とサポートをしてくれた。ありがたい。開演前には代表のHさんと食事をしながら、地域に図書館があることの大切さなど話す。当別にもぜひ公立図書館ができ、有効に運営されるといいな、と思う。余談だが、図書館に限らず公共施設は箱物が出来てからの活用にどれだけ関係者の’情熱’が注がれるかが何より大事。いわゆる「お役所仕事」で、「予算の許す範囲で、一応やることはやってますよ~」程度では悲しい。当別は「こども図書館」の20年の取り組みがあるので、図書館が出来た暁にはきっとそれが積極的に活かされることだろう。楽しみだ。
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講演後、主催メンバーの皆さんと茶話会。美味しい手作りケーキとお茶でホッと一息。「今度は夏にでもWSやりましょう!」というお声も。そうですね。また皆さんに会いに来ます!

そうそう、今回の講演には、神奈川の高校在学時に同窓だったHさんが駆けつけてくれた。彼女、当別に縁があり、ちょうどこの時期に滞在中だったのだ。在学中はまともに喋ったこともなかった同窓生と、神奈川から遠く離れた北海道での不思議な再会。こんなご縁もあるのだなぁ。36年も生きていると、こういう面白い事もある。いいもんだ。

■11/23
当別のホテルを発ち、ようやく自宅への帰路につく。昨日からの猛吹雪のため、あたりは季節はずれの銀世界。道路の状態も悪い。慎重に慎重に、家族の待つ我が家へと車を走らせた。

| 仕事 | 07:33 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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JICA講演

19日に函館で行った講演の様子が主催者関係サイトのブログで紹介されています。

ボラット編集日記「写真家小寺卓矢氏がJICAタイ青年に講義」
http://www.hif.or.jp/volut/editor/2007/11/jica.html

| 仕事 | 14:50 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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いろいろ

いま函館にいます。来週中ごろまで、函館、北斗市、札幌市、当別町と北海道内各地でスライド上映やこども達とのワークショップ、小さな写真展。

以下に最近のことなどをつれづれなるままに…

■プリンタ
今後の表現活動のさらなる展開を計るため、新しいプリンタ導入。でも諸事情により、購入3週間にしていまだ稼動できず…。じつは、コンセントを差し込むどころか、自宅にすら置けていない。このプリンタの性能テストのために印刷媒体各社に請求した用紙サンプルも一切試せずにいる。うう…。

■ビルマからの手紙
先日、ある事情で親戚一同が集まる機会があり、僕も北海道内某地の母の実家へ。そこで、戦時中ビルマに従軍した僕の祖父が現地から家族に宛てたハガキを見せられる。

当時30歳代半ば(今の僕と同じだ…)だった祖父が、妻や母、そして僕の母を含む5人の幼い子供たちに宛てた、数十通にのぼるハガキ。僕の母に宛てられた手紙には「○○ちゃんからてがみがとどいたよ。おとうさんはうれしくてうれしくて、おどったよ。」と。

いまはすっかり黄ばんだハガキに、しかし、じつに丁寧に綴られた文字。その文面の一行一行からは、いつ帰れるとも、また、果たして生きて帰れるとも知れぬ戦地で家族を思う祖父の静かな思いが滲み出していた。なかには、自分の妻や母に宛てた遺言めいた内容の文面も…。

その後幸いにも祖父は無事復員し、北海道の田舎町で家業を営みながら、妻や子、孫とともに、静かに余生を過ごした。

しかし、僕が知っているあの祖父が、無口だったけれど優しかったあのじいちゃんが、いまの僕と同じ年頃に、夫として、父として、こんな思いを抱きながら異国に居た、いや、居させられたのだ…。自分が知らない祖父の姿を目の当たりにし、胸にこみ上げるものがあった。

それらのハガキのうちの何通かは、ところどころ文面が黒く塗りつぶされていた。そう、検閲、というやつだ。家族への配達の前に、軍部の検閲官が軍事機密に相当すると思われる箇所を塗りつぶしたのだ。

家族に宛てられた私信を、第3者である検閲官が読む。軍の規律に照らして、一字一句を、読む。読んで、それを塗りつぶす。人が人へ宛てた思いを、人が読み、そしてそれを人の手が、黒く黒く塗りつぶしてゆく。

この光景を想像し、僕はぞぞっと寒気を覚える。

僕は戦争というものについてつくづく考える。そうなのだ。戦争とは、問答無用で「人が人を塗りつぶす」行為なのだ。人の暮らし、人間らしい温かな思いや情、そしていのちを、他でも無い'人の手'が、一つの規律で真っ黒く塗りつぶしてゆくもの、それが戦争の現実なのだ。

これは、あまりにも短絡的な言い方だろうか。しかし、たとえいかに短絡的であろうとも、それはきっと間違いではないだろう。このハガキを前にしながら、僕はそう思わずにいられなかった。

ああ、戦争って、ばかばかしい。なんと’人’を軽んじる、人間にあるまじき営みか。

さて…

そんなばかばかしくて非情な「戦争という方法」を本気で止めようとはせずに、例えばさらに20万ガロンだか80万ガロンだかの「油」を給し、火に油を注ぎ込むこと。それがほんとうに、いま現に戦火の中にある人々のために、その地に生きるオトーチャンや子供たちのために、離れ離れにさせられている家族達のために、また背広姿のオッサン達が好んで言うところの「国際社会」だか何だかのために、本当に役にたっているのだろうかね?

■こどもワークショップ
函館に来てから、昨日今日と、小学校2校でスライド上映講演とワークショップを行った。

昨日は、なんと、こども達だけで180名の参加者。ワークショップの人数としては過去最高(講演のみでは某中学校で500名超というのがあったけれど…)。

ワークショップの最中は、できる限りこども達に声を掛けて回るようにしているのだけれど、さすがに昨日は人数が多くて、声がガラガラになってしまった…。

でも、昨日も今日も、天気が何とか好天のままもちこたえてくれ、寒いながらもこどもたちと楽しく半日をすごすことができた。

今日、ある子らは、校庭の片隅で見つけたキツネノチャブクロ(別名ホコリタケというキノコ)が胞子を空に向かって勢いよく吹き上げる様子を始めて目の当たりにし、歓声を上げていた。

初冬の空に、こどもらの声と共に、いのちの種が無数に舞い上がった。嬉しい瞬間だった。

そして、これはいつもいつも強く思うことなのだけれど、僕の拙い講演とワークショップのためにとにかく一生懸命尽力してくれるPTAや保護者会の方々に、本当にお礼の言葉が言い尽くせ無い。この場をかりて「ありがとうございます」。

願わくは、この拙い講演とワークショップで蒔いた(つもりの)タネを、学校の先生方が今後じっくりと育んでくれたらいいなぁと、切に思う。

■しかし…
僕がこうして函館に1週間いるということは、すなわち僕が1週間、自宅を留守にするということ。また、たとえば2週間撮影に出て僕が森を満喫しているその間、二人のちいさな子らの面倒、そして日常の家事は、まるまる2週間分、もっぱらカミさんの肩にのしかかることになる。

彼女にだって、自分の仕事、自己実現への夢があり、それをなしてゆくために欠くことのできない大切な「自分の時間」がある。

それを僕は、僕自身の仕事や自己実現のためにカミさんから奪っているわけだ。これは自虐・自己卑下ではなく、冷厳な事実だ。

僕は、家事や子育てを「負の時間」として捉える気は毛頭無い。しかし一方で、日々を生きる当人が、また、こどもと関わるその人自身が、「わたしがわたしとして生きられている実感」なくしてまともにそれらの事柄と向き合え、また、そこから価値的に「正」の時間や経験を得られるとは思えない。

僕にまつわる現在の由々しき事態をどうにかしなくてはならないと、このところの忙しさのかなでいろいろ考えている。

特に、昨日今日のように遠征先でのこどもたちと豊かな時間を楽しむたびに、まるで揺り戻しのように、そんなやりきれない思いに度々とらわれる。

| 暮らし | 23:44 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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美唄、奈井江

■美唄市「アルテピアッツァ美唄」でのイベントが昨日終わった。北海道在住絵本作家の原画展に仲間入りさせていただき、『森のいのち』の原画(原写真?)を7枚展示。

■10日には市内の子供達が参加して「いのちを感じる絵本作りワークショップ」。晩秋の自然の中を散策し、移ろい行くいのちを感じながら、手作り絵本をみんなで作りました。

■リスが割ったクルミの殻を「はんこ」に見立て、ヨウシュヤマゴボウの汁を「朱肉」にペタペタとスタンプ画を書く参加者も。楽しかった!

■プライベートな用事で隣町の奈井江町にも滞在。ここは僕の母の実家のある町。ある事情で、久しぶりに親戚中が大集合したのでした。

■なかには14~15年は会っていない従兄弟の姿も。ふむ、やはりみんな、それなりに歳をとったなぁ。ん、ああ、それは自分もおなじことか。

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追記

■「アルテピアッツァ美唄」という場所はそもそも、美唄出身の彫刻家・安田侃氏の作品を展示する施設。廃校となった木造校舎を利用したギャラリーやアトリエが点在する広い敷地には、ところどころに氏の作品が屋外展示してある。

■巨大な大理石作品を観ながら、ふと、またコダクロームのことを考えた。

■コダクロームに写し取られた像というものは、彫像に似ているように思う。光の粒子という鋭利な刃物によって暗黒の乳剤面にコツコツと「刻み込まれ」て成立した像、それがコダクロームの映像。

■それに対し、コダクローム以外の現行のE6処理ポジフィルムは、どちらかといえば、淡く色のついた水彩絵の具を「塗り重ねてゆく」かのような印象。

| 仕事 | 10:57 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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写真絵本作り

■今日は地元芽室の公民館でスライド上映とデジカメ絵本作りワークショップ。

■参加者は中学生4名のほか、講師(僕)、教員、我が家族3名の飛び入りも含めて総勢11名。小ぢんまりとしたワークショップだったけど、楽しかった!

■なにより、皆さん、なかなかいい写真が撮れて。ひとりひとりの感性が、それぞれに光りました。講師、感激。

■明日は美唄市の「アルテピアツァ美唄」で行われる絵本作りワークショップだ。あすはデジカメ写真ではなく、手作りワークショップ。地元の子供達14名が参加予定。

■明日もえらく寒そうだけれど(今日の帯広は最高気温が6度まで上がらなかった…)、みんなで楽しく晩秋の自然を見つめる事ができるといいな。

■そうそう、トップページのイベント情報、あれこれ追加しました。京都・大阪・広島・松山の方々、1月に行きますよ!

| 写真 | 21:21 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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さよなら、PKR。

■先月、2週間東北を撮影して回った。機材は、実に2年以上振りにF3を引っ張り出して使った。フィルムはもちろん、PKR。長らく冷蔵庫にしまってあった最後のストックを全部携え、みちのくの森を撮り歩いた。

■デジタル機材をメインに据えた今、なにゆえF3+PKRか。それには大きな理由があった。

■丁度メイン機材のD2Xが修理中だったという事もあるのだが、なにより「来る12月20日をもってPKRの国内現像処理受付、ついに終了」という事情が大きかった。

■つまり今回の撮影行は、PKRとの実質的な「最後のお別れ旅行」だったともいえる。

■多くの写真家にとって実に思い出深いフィルム、コダクローム。あの独特のコクのある色調や質感が、僕も大好きだった。実際のところ、僕がカラーリバーサルで本格的に写真を撮り始めてからデジタルカメラをメイン機材にするまでの10年ほどの間、使用フィルムの99%はPKRだった。

■(そもそも、僕がデジタル使用に踏み切ったのも、既存の他銘柄のポジフィルムでは、PKRの代用には到底ならないように思えたからだった)

■そのPKRの国内現像処理が、12月20日、いよいよ終わる。Kodakの本場アメリカでは12月21日以降もDwayne'sラボという現像所が世界で唯一現像処理を行うらしいが、それだって、いつまで続くものかわからない。

■デジタル全盛の時代にあって、ただでさえマイナーな存在である外式フィルムのPKRにとっては、避ける事のできない終焉だとはいえるだろう。それにしても、じつに寂しい。

■ああPKR。恥かしい言い方をすれば「僕の青春のフィルム」。

■その、僕にとってのおそらく最後となるであろうPKR撮影のスリーブが、今日、堀内カラーから返送されてきた。

■これまでだって、現像所からあがったばかりのスリーブをライトボックスにのせる瞬間はいつでも胸が高鳴ったものだ。けれど、今日は格別だ。スリーブシートをめくるたびに、胸の片隅かちりりと熱くなる。

■「たかがフィルムひとつでこんなにセンチメンタルにならなくても…」と笑われそうだが、でも、PKRに限っては、この気持ちに共感してくれる諸氏も決して少なくは無いだろう。

■果たして、その現像結果は…。ひとこと、「やっぱり、PKRは、いい!」。今回もPKRの深みやコクや色調が充分に発揮されたカットを撮影する事ができたように思う。55mmマクロとの相性の良さにも、改めて感動を覚える。

■でも、さようならだ、PKR。とても残念だけれど。たくさんの風景を焼き付けてくれて、本当にありがとう。

■思えば、奇しくもちょうどこの時期にD2Xが故障したというのも、お別れのためのお膳立てのようで、なにか因縁めいたものを感じるな。まあそれは考えすぎというものか…。

| 写真 | 20:20 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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感想ノート

■いつもそうだが、長期出張から帰ってきてから、溜まった仕事片付けが忙しい…。子供の世話もすると、なおさらコトが片付かない…。

■ところで、古い話だが、今年8月山梨清里の写真展の会場に置いた感想ノートに「笑い飯」というサインが。ネットで調べたら、どうやら本物のようだ。感想は「ものっそええやん」。

| 暮らし | 20:33 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

2007年10月 | 月別の日記 | 2007年12月


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