2008.03.25 Tue
もろもろ
■日にちが前後するが、最近の事を思い出しながら書こう。だいぶ長くなりそうだが。
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■18~19日は道東で撮影。徳島からお客様がきた。ある県立施設で働くKさん。その施設で来年の3月に講演会を企画してくれているのだけれど、その前に「ぜひ一度、北海道で会って、いろいろお話したい」と、わざわざ撮影地まで来てくれた。
■一緒に森を歩く。いろいろ話す中で「呼吸」というキーワードで意気投合。「そうそう、結局、最後に残ってゆくのは”息”ですよね」と。
■最近の僕にとっては、まさに「息」が、写真に限らずいろんな事柄における大切なキーワードだ。
■最近この日記によく書く「ことば」だって、常に息とともにあるもの。じつは拙著『森のいのち』も、”息”で始まり”息”で終わる本として書いた。最近の写真展のタイトルは、「森の息、生命の像」。
■Kさんとは大事にしている部分が一致したので、来春のイベントはきっと大丈夫だろうと一安心。
■最後は帯広まで車で送り、六花亭本店でお茶をして別れた。
■20日は帯広市図書館で講演会。これについては当日の日記に書いたので略。
■21日は清水町某所へでかけ、友人Aさんの呼びかけで催された「もりをかたる集い」に参加。森に関心のある数人のひとたちで、じっくり森について話をしようよ、と。
■人にはそれぞれ、森との関わり方がある。集いの中である大先輩が80年の人生の中で森と間に築いた深い深い関わりあいの話を聴いて、ああ僕も、若い者は若い者なりに、もっとしっかりとこころで森を感じたいものだ、と思わされた。
■22日は、ドキュメンタリ映画「空想の森」完成お披露目上映会に参加。これも詳細は当日の日記に。
■23日。暖かな日曜日。午前は溜まった仕事を幾つか片付け、午後は長女と近所の公園で外遊び。春を感じる日差しのなかで、娘とブランコ、砂場遊び、自転車乗りに興じる。
■と、公園にいた見知らぬ年下らしき女の子が、自転車にまたがる長女を見て一言。「あのひと、自転車乗るの、おそーい」。
■その遠慮の無い一言に、長女、ハッとした顔でペダルをこぐ足を止めた。
■確かにまだ補助輪も着けているし、お世辞にも軽快に乗りこなしているとは言い難い。でも以前と比べて上達したのだという自覚は長女にもある。年長者としてのプライドってものも、もちろんあるだろう。
■さて、突然浴びせられたこのキツイひとことに、長女は一体どうするだろうか?
■ひねてグズりだすかな?それとも「自転車やーめた!」と投げ出すかな?…と黙って見守っていたら、彼女、何かを思い立ったように、急に真面目な顔して黙々と再びペダルをこぎ始めた。
■表情ひとつ変えず、ただひたすらに、公園沿いの50mほどの歩道を行ったり来たり、何度も何度も往復を繰り返している。さっきまで「おとーちゃーん!」などとふざけていたのに、今はもう、こちらを一瞥することもない。
■そのうちに、長女のこぐ自転車のスピードが、徐々にではあるけれど確かに増してきているのが判った。しかし、それでもなお長女は、無表情のままペダルをこぎつづける。ただひたすらに、黙々と、前を向いて。
■一体同じ道を何度往復しただろうか――。ふと、公園で遊んでいたあの女の子が長女の方に向き直った。そして言った。「あれ、あのひと、自転車、はやくなった…」。
■それを聞いて、ようやく長女の足が止まった。
■その表情は、黙々とペダルをこいでいたときとさして変わらなかった。その変わらぬ表情のまま、でも少しほっとしたような佇まいで、長女は、公園であそぶあの女の子を静かに見つめていた。
■その長女の顔が、僕には何故だかとても美しく思えた。そして、なにかこう、ポッと熱いものが胸にこみあげてくるを感じ、黙って長女の頭をなでなでした。
■その翌日24日、つまり昨日は、子育てグループの会議の日。6月に企画している「めむろハッピーフェスティバル」の企画会議。「こども」をキーワードに、子ども達当人だけでなく大人もいっしょにあれこれ楽しもうという「縁日」的な催しだ。
■いろいろと意見を出し合う。僕はイベント内の情報展示ブースの担当なので、いくつかの展示アイデアを発表し、意見をつのった。
■まず、町内の子育て団体の活動紹介パネル。あと、食育や地産地消のパネル展示もしたい。これはJAに協力を頼もうか。最近活発な町内小学校のPTA活動を紹介するコーナーも作るつもりだ。
■また、札幌にいる僕の友人が熱心に取り組んでいる「イラクの子どもたちが書いた絵画ポスター展」も、ぜひこのイベントのなかで実現したい。
■遠い遠い場所で、戦争で傷つき苦しい思いをしている子ども達がいる。でも、彼らもボクらも同じように日々泣き笑いしながら、心に希望の火をもしながら生きている。この広い地球で、同じこどもとして、同じ人として、かけがえの無い家族とともに、いま生きている――。
■この町のこどもたちにも、そんなことをちょっとでも感じてもらえたら嬉しい。
■さてどんなイベントになるかな。楽しみだ。
■今日は朝から在宅仕事。今週末から長沼・札幌・神奈川・東京と仕事で動くので、そのもろもろの準備。
■いつもの事なのだけれど、出張時期が迫ってからばたばたと準備を始めるので、余計に物事がはかどらず、時間が飛ぶように過ぎてゆく。
■関係者へのメール連絡やアポ取り、資料作成。普段から準備を怠らなければもっとスムーズにできるのにな…。要反省。しかも、時間がないといいながら、こんな長い日記を書いてるし…。
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■18~19日は道東で撮影。徳島からお客様がきた。ある県立施設で働くKさん。その施設で来年の3月に講演会を企画してくれているのだけれど、その前に「ぜひ一度、北海道で会って、いろいろお話したい」と、わざわざ撮影地まで来てくれた。
■一緒に森を歩く。いろいろ話す中で「呼吸」というキーワードで意気投合。「そうそう、結局、最後に残ってゆくのは”息”ですよね」と。
■最近の僕にとっては、まさに「息」が、写真に限らずいろんな事柄における大切なキーワードだ。
■最近この日記によく書く「ことば」だって、常に息とともにあるもの。じつは拙著『森のいのち』も、”息”で始まり”息”で終わる本として書いた。最近の写真展のタイトルは、「森の息、生命の像」。
■Kさんとは大事にしている部分が一致したので、来春のイベントはきっと大丈夫だろうと一安心。
■最後は帯広まで車で送り、六花亭本店でお茶をして別れた。
■20日は帯広市図書館で講演会。これについては当日の日記に書いたので略。
■21日は清水町某所へでかけ、友人Aさんの呼びかけで催された「もりをかたる集い」に参加。森に関心のある数人のひとたちで、じっくり森について話をしようよ、と。
■人にはそれぞれ、森との関わり方がある。集いの中である大先輩が80年の人生の中で森と間に築いた深い深い関わりあいの話を聴いて、ああ僕も、若い者は若い者なりに、もっとしっかりとこころで森を感じたいものだ、と思わされた。
■22日は、ドキュメンタリ映画「空想の森」完成お披露目上映会に参加。これも詳細は当日の日記に。
■23日。暖かな日曜日。午前は溜まった仕事を幾つか片付け、午後は長女と近所の公園で外遊び。春を感じる日差しのなかで、娘とブランコ、砂場遊び、自転車乗りに興じる。
■と、公園にいた見知らぬ年下らしき女の子が、自転車にまたがる長女を見て一言。「あのひと、自転車乗るの、おそーい」。
■その遠慮の無い一言に、長女、ハッとした顔でペダルをこぐ足を止めた。
■確かにまだ補助輪も着けているし、お世辞にも軽快に乗りこなしているとは言い難い。でも以前と比べて上達したのだという自覚は長女にもある。年長者としてのプライドってものも、もちろんあるだろう。
■さて、突然浴びせられたこのキツイひとことに、長女は一体どうするだろうか?
■ひねてグズりだすかな?それとも「自転車やーめた!」と投げ出すかな?…と黙って見守っていたら、彼女、何かを思い立ったように、急に真面目な顔して黙々と再びペダルをこぎ始めた。
■表情ひとつ変えず、ただひたすらに、公園沿いの50mほどの歩道を行ったり来たり、何度も何度も往復を繰り返している。さっきまで「おとーちゃーん!」などとふざけていたのに、今はもう、こちらを一瞥することもない。
■そのうちに、長女のこぐ自転車のスピードが、徐々にではあるけれど確かに増してきているのが判った。しかし、それでもなお長女は、無表情のままペダルをこぎつづける。ただひたすらに、黙々と、前を向いて。
■一体同じ道を何度往復しただろうか――。ふと、公園で遊んでいたあの女の子が長女の方に向き直った。そして言った。「あれ、あのひと、自転車、はやくなった…」。
■それを聞いて、ようやく長女の足が止まった。
■その表情は、黙々とペダルをこいでいたときとさして変わらなかった。その変わらぬ表情のまま、でも少しほっとしたような佇まいで、長女は、公園であそぶあの女の子を静かに見つめていた。
■その長女の顔が、僕には何故だかとても美しく思えた。そして、なにかこう、ポッと熱いものが胸にこみあげてくるを感じ、黙って長女の頭をなでなでした。
■その翌日24日、つまり昨日は、子育てグループの会議の日。6月に企画している「めむろハッピーフェスティバル」の企画会議。「こども」をキーワードに、子ども達当人だけでなく大人もいっしょにあれこれ楽しもうという「縁日」的な催しだ。
■いろいろと意見を出し合う。僕はイベント内の情報展示ブースの担当なので、いくつかの展示アイデアを発表し、意見をつのった。
■まず、町内の子育て団体の活動紹介パネル。あと、食育や地産地消のパネル展示もしたい。これはJAに協力を頼もうか。最近活発な町内小学校のPTA活動を紹介するコーナーも作るつもりだ。
■また、札幌にいる僕の友人が熱心に取り組んでいる「イラクの子どもたちが書いた絵画ポスター展」も、ぜひこのイベントのなかで実現したい。
■遠い遠い場所で、戦争で傷つき苦しい思いをしている子ども達がいる。でも、彼らもボクらも同じように日々泣き笑いしながら、心に希望の火をもしながら生きている。この広い地球で、同じこどもとして、同じ人として、かけがえの無い家族とともに、いま生きている――。
■この町のこどもたちにも、そんなことをちょっとでも感じてもらえたら嬉しい。
■さてどんなイベントになるかな。楽しみだ。
■今日は朝から在宅仕事。今週末から長沼・札幌・神奈川・東京と仕事で動くので、そのもろもろの準備。
■いつもの事なのだけれど、出張時期が迫ってからばたばたと準備を始めるので、余計に物事がはかどらず、時間が飛ぶように過ぎてゆく。
■関係者へのメール連絡やアポ取り、資料作成。普段から準備を怠らなければもっとスムーズにできるのにな…。要反省。しかも、時間がないといいながら、こんな長い日記を書いてるし…。
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