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2008年07月 | 月別の日記 | 2008年09月

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ポニョ2

■ネットには映画のレビューが氾濫しています。いくつものサイトやブログで、幾千、幾万という人たちが、自分の観た映画についての感想や批評を思い思いに書いています。

■それらを訪ね歩き他人様の意見を覗き込むことで、自分のスケベな野次馬根性を充足させてみたり、自分の見識の正当性を無理やり裏打ちしてみたり、と、僕もあれこれレビューを利用して楽しんでいます。

■しかし全く逆に、そうした”手軽にアクセスできてしまう他人の評価”との距離を周到かつ慎重に保っていなくてはならないぞ…という、ある種の、この時代に対する危機感のようなものを感じてもいます。

■さて、先日観た「崖の上のポニョ」。

■この映画に関しては、僕はいまのところ、余計な情報、つまりレビュー的なものからできるだけ遠ざかっていようと思っています。

■ただ、話題の映画だけに、ネット上にはポニョにまつわる情報が結構多いのです。

■ついに今日、ネットをさまよっているうちに、ついつい欲求に負けて、ポニョにまつわるいくつかのレビューをちらっと覗いてしまいました。

■そこには、こんなような記述がありました。

「ポニョのシナリオには破綻した部分が多い。わかりやすいところでは、海水魚であるポニョをいきなり水道水(淡水)をはったバケツにいれてしまうところなど、ありえない」

「主人公の少年は自分の親を名前で呼び捨てにする。またその母親は、せまい山道を軽自動車で交通ルール無視の大暴走をくりかえす。こんなモラルの低い人間が主人公では、子どもには見せられない映画だ」

「劇中、主人公の行動で多くの犠牲者が出ているはずなのだが、それらは度外視し、主人公のハッピーエンドのみを尊重してしまう”主人公主義”の宮崎駿作品の特徴が踏襲されている」

云々。

■それらを読んで僕は「うーん、宮崎駿のワナに、見事にはまっているなぁ…」と思ってしまいました。

■きっと宮崎さん、今作は特に意図して「破綻・矛盾・無理・不条理・不可解」をストーリーや登場人物たちに抱え込ませているんだろうなと思います。ポニョを観た人たちの”現代オトナ体質”を捕えるワナとして。

■かねてより度々、作品内の設定や主人公の挙動の中に現代社会に対する問いや批判をおりまぜてきたようにみえる宮崎作品(ある意味、説教クサイんですよね…)。

■しかしどうやら今作は、「この作品を上映する」という行為そのものが大らかな”問い”であり、またその問いの対象は、観覧者によって鑑賞後に客体化(もしくは分析・評論)されうるような外的世界なのではなく、観覧者自身の現在進行形の在り様そのものなのかもしれないな、と思います。

■たとえば「それ、ありえないから!」や「っていうか、それ、ふつーに無理でしょ」といった語彙がポロポロと無意識的に口から出てきてしまう”乾燥ワンフレーズ”時代に生きる我々に向けた、ある意味での挑戦状的な映画だな、と思いました。
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| 映画 | 00:12 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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ポニョ

■昨日は午前中から、長女と甥っ子を連れて(彼らに連れられて?)帯広の映画館へ。「崖の上のポニョ」。

■良い意味での「こども向けファンタジー」映画。とってもカワイくて美しく、また、大らかな映画だなと思いました。特に前半部分の、観る者を”不思議な海の世界”へと引き込んでゆく勢いや迫力が見事でした。

■でも一方で、「あれは何?どうしてああなったの?なぜなんだろう?あの登場人物たちは何のためにあれをしていたのだろう?」と疑問をもつ部分も多数。

■それゆえに、ああ、また観たいな、と思いました。

■同じジブリの最近の作品で、やはり鑑賞後に”不可解さ”を多く覚える映画として「ゲド戦記」があります。でもそちらは敢えて再度観たいとは思いませんでした。

■その「ワケのわからなさ」は、もっぱら監督のひとりよがりや不親切、また語り手としての力量不足によるところが多いように思えました。

■それを理解していないと、話の筋の追体験や主人公の人格把握(つまり感情移入)に困難をきたすような最低限の”情報”すらも伝えてくれない部分が多いため、観ているうちにモヤモヤ・イライラがつのりました。

■でも、今作のもつ”不可解さ”は、「これはファンタジー。どうぞご自由に”想像”してお楽しみください」というような監督の意図すら感じさせるもの。「ものがたりを楽しくするのは、あなたなのですよ」とでもいうような。

■すくなくとも僕にとっては、鑑賞後の”解らなさ”が逆に、あれこれ思いをめぐらす余地として心に残り、心地よく感じました。じつはそのあたりが、この映画に”大らかさ”を感じた理由のひとつなのかもしれません。

■そして監督が、限りなく広く深い”海”を舞台にして映画を作った意図もここにあるのかな、と思ってみたり。

■クリックひとつで何でも知れ、解ってしまえる時代。否、ワカったつもりになってしまえる危うい時代。そんないまだからこそ、カワイイね!キレイだね!やさしいね!でも、わからないこともたくさんあるよね!と無邪気に微笑んでいられる映画を作ったのかもしれませんね。

■ものを表現する者として、ちょっと勉強になりました。

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そうそう、映画館で会ったKさん、これ読んでますか?
またあれこれ理屈こねてます!笑
またどこかで不思議な偶然で会いましょうね!

| 映画 | 11:44 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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仕事場の片付け

■更新が滞っていてすみません。元気で生きています。

■「北海道子どもの本のつどい」で根室に行ったことだとか、そのあとに寄った撮影地のことだとか、書くべきことはたくさんあるのですが、なかなか筆が進まず…

■いまは自宅で仕事場の大整理をしています。

■ホームセンターで収納家具や書類整理ボックスをいくつも仕入れてきて、たまりに溜まった仕事の書類を引きに振り分けなおしているのですが、それがなかなかはかどりません。

■また、これまでに写真展などで使用したプリントや額縁など、かさばるものも山積みで…。

■片付け上手な人って、いますよね。天性の「整理好き」というような。そういう人の爪の垢を、只今募集中。助けてー!!

| 仕事 | 09:51 | コメント(-) | trackbacks(0) | 先頭へ↑

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